ジョン・ゲーヴェン氏と挑む、写真の新しいカタチ
執筆者:Shannon Sharpe
世界にひとつ、ジョン・ゲーヴェン流ポートレート。逆境を力に変え、独自のスタイルを築き上げた写真家ジョン・ゲーヴェン氏。
光で魂を描き出す、その圧倒的な世界観を体験しよう。


心をつかむ瞬間。
「ライティングと被写体の組み合わせが魔法を生み出すかどうか、その“わからなさ”が好きなんです」と彼は語ります。
ジョンは、その魔法を生み出すために独自のアプローチを築き上げました。
「撮影するすべての人と関係性を見つけるようにしています」と彼は説明します。
それが被写体の心をほどき、ありのままの個性を引き出すのです。

たとえば、サッカーチーム「ヘルモンド・スポルト」の選手を撮影したとき。ジョンは、彼らがアスリートとして心を閉ざしがちだと感じていました。
「子ども時代や好きなものなど、個人的だけど簡単な質問をしました」と彼は語ります。
すると、会話が生まれ、心が解き放たれ、壁が消える。結果は、ありのままを映し出す本物の写真です。
さらにジョンは、身体的なアプローチも取り入れています。
「私は必ず、被写体を座らせて撮影します」と彼は言います。
特別な“ぐらぐらする椅子”を使うことで、被写体はバランスを取ろうと動き続け、姿勢を調整します。
その自然な動きが、魅力的なボディラインと角度を生み出すのです。

光を見つける。
「最初の頃、すぐに Profoto のソフトボックス、ビューティーディッシュ、ハードボックス、フレネル、スヌートなど、さまざまな機材を購入しました」と彼は振り返ります。
「カメラの扱い方を学んだわけではなく、光の扱い方を学んできたんです。」

光でつながる、心の奥へ。
ジョン・ゲーヴェンが被写体との深い絆を捉える鍵は、光を操ること。
大切なのは、考えすぎないことだと彼は強調します。決まったルールはなく、撮影ごとに異なる。ジョンは光に導かれるままに進みます。
「光で遊ぶのが好きなんです」と彼は語ります。
それは、厳密なガイドラインがある依頼でも、自由な解釈が許される撮影でも同じ。
「光の操作を何度も練習してきたので、クライアントからブリーフを受けたら、直感と感覚で挑みます。写真には本能とフィーリングが欠かせません。自分だけのスタイルを生み出せるんです。」

「スタジオフォトグラファーにとって、光ほど重要なものはありません」と彼は語ります。
だからこそ、ジョンはProfotoの機材だけを選びます。
ProHeads & softboxes そして間もなく導入予定の B10X Plus, などがその代表例です。「ジェネレーターのパワーで4灯同時に使えるのは理想的です。それぞれのProHeadを繊細に調整できる、その自由度が好きなんです。」
